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「毎月ちゃんと家計簿をつけているのに、なぜかお金が貯まらない」
「食費や日用品の金額を細かく記録しているのに、月末になるとお金が残っていない」
「家計簿を始めたけれど、結局節約につながらない……」
このように感じている人は少なくありません。
実は、家計簿をつけることと、お金が貯まることは同じではありません。
家計簿は「お金を貯める道具」ではなく、正しく使うことで「お金の流れを改善するための道具」です。
つまり、家計簿をつけているのにお金が貯まらない場合は、家計簿そのものが悪いのではなく、家計簿をつけた後の行動に原因があることが多いのです。
この記事では、
- 家計簿をつけてもお金が貯まらない原因
- 貯金できる人の家計簿との違い
- 家計簿で見直すべき項目
- 子育て世帯の具体例
- 家計簿を続けても失敗するパターン
- 今日からできる改善方法
- FP勉強中の視点から見た「貯まる家計」の作り方
を、初心者にもわかりやすく解説します。
「家計簿をつけること」から、「家計簿を使ってお金を貯めること」へ変えていきましょう。
Table of Contents
家計簿をつけてもお金が貯まらない5つの原因
まず結論からいうと、家計簿をつけてもお金が貯まらない主な原因は次の5つです。
- 家計簿を「記録するだけ」にしている
- 支出を細かく分類しすぎている
- 固定費を見直していない
- 貯金を残ったお金からしようとしている
- 特別費を家計に入れていない
順番に見ていきましょう。
原因① 家計簿を「記録するだけ」にしている
最も多いのが、このパターンです。
たとえば、
「食費35,000円」
「日用品8,000円」
「外食12,000円」
「子ども費15,000円」
というように、毎月きちんと記録しているとします。
しかし、ここで終わってしまうと、家計簿は単なる「支出の記録」です。
大切なのは、
「先月より何が増えたのか?」
「減らせる支出はどこなのか?」
「来月はいくら貯めるのか?」
まで考えることです。
家計簿は「記録→分析→改善」までがセット
家計簿をつける目的は、数字をきれいに並べることではありません。
おすすめは、
記録 → 振り返り → 改善 → 貯金
という流れを作ることです。
たとえば外食費が毎月15,000円かかっているなら、
「15,000円使った」
で終わるのではなく、
「外食を月4回から3回にすると約3,750円減らせそう」
と考えます。
さらに、その3,750円を先取り貯金に回せば、1年間で45,000円になります。
小さな金額でも、毎月続けば大きな差になります。
原因② 支出を細かく分類しすぎている
「家計簿は細かく書いたほうがいい」
と思っていませんか?
実は、初心者ほど細かくしすぎると続かなくなります。
たとえば、
- スーパー
- コンビニ
- ドラッグストア
- ネット通販
- 子どものお菓子
- 大人のお菓子
- 飲み物
- 調味料
など、細かく分けすぎる方法です。
もちろん細かく管理するメリットもありますが、家計改善が目的なら、最初から完璧に分類する必要はありません。
初心者は5〜7項目程度でもOK
たとえば、
- 住居費
- 食費
- 日用品
- 水道光熱費
- 通信費
- 子ども費
- その他
くらいから始めても十分です。
大切なのは「正確に分類すること」より、
どこにお金が流れているのかを把握すること
です。
原因③ 固定費を見直していない
家計簿をつけている人が見落としやすいのが固定費です。
たとえば、
- 住宅費
- 保険
- スマホ料金
- インターネット料金
- サブスク
- 車関連費
- 習い事
などです。
食費を毎月3,000円節約するのも大切ですが、固定費を一度見直すことで、毎月継続的に支出を減らせる場合があります。
家計改善は「変動費」だけを頑張らない
節約というと、
「スーパーで安い商品を買う」
「外食を減らす」
「電気をこまめに消す」
などを考えがちです。
もちろん大切ですが、毎日の努力だけで家計を改善しようとすると疲れてしまいます。
そこで、
毎月自動的に出ていくお金=固定費
から確認してみましょう。
たとえば月5,000円の固定費を削減できれば、
5,000円×12か月=60,000円
です。
一度見直して仕組みを変えれば、その後も効果が続く可能性があります。
原因④ 貯金を「残ったお金」からしようとしている
これも、お金が貯まらない大きな原因です。
「今月余ったら貯金しよう」
と考えていると、月末にはほとんど残らないことがあります。
これは意思が弱いからではありません。
そもそも人は、手元にお金があると、その範囲で生活を広げやすいからです。
そこでおすすめなのが、
先取り貯金
です。
先取り貯金とは?
給料が入ったら、最初に貯金分を取り分けます。
たとえば、
手取り30万円
↓
先取り貯金3万円
↓
残り27万円で生活
という仕組みです。
「余ったら貯金」ではなく、
「先に貯金して、残ったお金で生活する」
という考え方に変えます。
毎月3万円を貯金できれば、1年間で36万円。
ボーナスなどを含めれば、さらに貯蓄額を増やせます。
原因⑤ 特別費を家計簿に入れていない
「毎月の家計は黒字なのに、なぜかお金が貯まらない」
という家庭で、意外と多いのが特別費です。
特別費とは、毎月ではないものの、年間で考えると大きな支出になるお金です。
たとえば、
- 固定資産税
- 自動車税
- 車検
- 保険料
- 冠婚葬祭
- 家電の買い替え
- 帰省費
- 旅行費
- 入学準備
- 制服代
- 学用品
- 誕生日
- クリスマス
などです。
特別費は「突然の出費」ではない
たとえば、年間12万円の特別費があるとします。
これを、
12万円÷12か月=1万円
と考えれば、毎月1万円を特別費として積み立てられます。
すると、
「今月、急に10万円必要になった!」
ではなく、
「年間で必要なお金を毎月準備しておこう」
という家計に変わります。
貯金できる家計簿と、貯まらない家計簿の違い
ここで、2つの家庭を比較してみましょう。
Aさんの場合
毎月家計簿を細かく記録。
食費、日用品、外食、子ども費などをきっちり管理しています。
しかし、
「今月も使いすぎたな」
と思うだけで、翌月も同じ生活。
貯金は給料が余ったらする。
結果、毎月ほとんど貯金できません。
Bさんの場合
家計簿はシンプル。
毎月、
- 固定費
- 生活費
- 特別費
- 貯金
を確認しています。
さらに、毎月1回、
「今月は何に使いすぎた?」
「来月は何を変える?」
「いくら貯金する?」
を確認。
給料日に先取り貯金もしています。
結果、家計簿の記録量は少なくても、少しずつ貯金が増えていきます。
大切なのは「家計簿の細かさ」ではない
この2つの違いは、
家計簿をつけた後に行動しているかどうか
です。
家計簿は「頑張って書くもの」ではありません。
家計を改善するために使うもの
と考えましょう。
家計簿を「貯金につながる家計簿」に変える5ステップ
ここからは、具体的な改善方法を紹介します。
STEP1 家計簿を3か月分振り返る
まず、過去3か月の家計簿を見てください。
そして、
「何にいくら使ったか」
だけではなく、
「毎月必ず出ているお金」
を探します。
たとえば、
- 保険
- 通信費
- サブスク
- 習い事
- 車関連費
などです。
STEP2 「減らせる支出」と「減らさない支出」を分ける
すべての支出を削る必要はありません。
むしろ、何でも節約するとストレスが溜まります。
そこで、
減らせそうなもの
- 使っていないサブスク
- 必要以上の通信費
- なんとなく利用しているサービス
- 衝動買い
- コンビニでの小さな買い物
減らしたくないもの
- 子どもの教育に必要な費用
- 家族の健康に関する費用
- 大切な趣味
- 家族との思い出に使うお金
というように分けます。
節約は「全部我慢すること」ではありません。
大切なものを残しながら、不要な支出を減らすこと
です。
STEP3 固定費を1つだけ見直す
一気に全部やろうとすると疲れます。
最初は1つでOKです。
おすすめは、
スマホ料金・保険・サブスク
など、比較的見直しやすいものです。
「今月はスマホ料金だけ」
というように、1つずつ取り組みましょう。
STEP4 特別費を年間で書き出す
紙でもスマホでも構いません。
1月から12月まで、
「何月にどんな大きな支出があるか」
を書き出します。
たとえば、
4月:学校用品 30,000円
6月:自動車税 40,000円
7月:旅行 50,000円
12月:クリスマス・年末 50,000円
というようにします。
年間の予定が見えると、突然の出費に慌てにくくなります。
STEP5 給料日に先取り貯金する
最後に、貯金を仕組み化します。
最初から大きな金額を設定する必要はありません。
月5,000円でも構いません。
5,000円×12か月=60,000円
です。
「毎月5,000円しか貯められない」
ではなく、
「何もしなくても年間6万円貯まる仕組みを作った」
と考えてください。

子育て世帯は「目的別」にお金を分ける
子育て家庭では、ただ「貯金」という1つの箱にまとめるより、目的別に分けると管理しやすくなります。
たとえば、
①生活防衛資金
病気や休職、急な収入減などに備えるお金。
②教育費
入学金、制服、教材、大学進学など将来必要になるお金。
③特別費
旅行、車検、税金、家電など。
④老後資金
長期的に準備するお金。
このように目的を分けると、
「貯金はあるけど、何のためのお金かわからない」
という状態を防ぎやすくなります。
児童手当も「使い切らない仕組み」を作る
子育て世帯の場合、児童手当を家計管理に組み込む方法もあります。
現在の児童手当は、所得によらず高校生年代までが対象で、3歳未満は月1万5,000円、3歳以上高校生年代までは月1万円、第3子以降は月3万円です。支給は偶数月に2か月分まとめて行われます。
児童手当を生活費としてすべて使うのではなく、
教育費として別口座に移す
という方法もあります。
もちろん、家庭の収支が厳しい場合は生活費に充てても問題ありません。
大切なのは、
「児童手当が入ったから今月は少し余裕がある」
で終わらせず、
家庭の目的に合わせて使い道を決めること
です。
FP勉強中視点で考える「貯まる家計」のポイント
FP勉強中の視点では、家計簿を見るときに「食費が高い」という一点だけを見るのではなく、家計全体を確認します。
基本的には、
収入 − 支出 = 貯蓄
という関係です。
ただし、実際には「余ったら貯金」では貯まりにくいため、
収入 − 先取り貯金 − 支出 = 残りのお金
という仕組みに変えることが重要です。
さらに、
固定費+変動費+特別費
まで含めて年間で考えると、家計の全体像が見えやすくなります。
総務省の家計調査でも、家計を把握する際には所得・消費だけでなく、貯蓄や負債を含めて見ることが重要とされています。
つまり、家計簿は「今月いくら使ったか」だけを見るものではありません。
家族のお金の現在地を確認し、未来のお金を準備するためのツール
と考えると、使い方が変わります。
家計簿でやりがちな失敗例
失敗例① 1円単位まで完璧に合わせる
家計簿を続けることが目的になってしまうパターンです。
数百円のズレを気にしすぎるより、
「今月は予算内だったか」
を確認するほうが大切です。
失敗例② 食費だけを必死に削る
食費だけを毎月削っても、固定費や浪費が大きければ貯金につながりません。
家計全体を見ることが大切です。
失敗例③ 家計簿を毎日つける
毎日記録することが負担になっているなら、頻度を下げても構いません。
アプリを使って自動化したり、週末にまとめて確認したりする方法もあります。
失敗例④ 貯金額を高く設定しすぎる
「毎月5万円貯金する!」
と決めたものの、生活が苦しくなって挫折。
これでは続きません。
最初は、
「無理なく続けられる金額」
から始めましょう。
成功例|家計簿をシンプルにして年間36万円貯める
たとえば、手取り30万円の家庭を考えてみます。
以前は、
「余ったら貯金」
という方法でした。
毎月ほとんど残らず、年間の貯金額は数万円程度。
そこで、
- 給料日に30,000円を先取り貯金
- 固定費を月5,000円削減
- 外食を月2回減らして月5,000円削減
- 特別費として月10,000円積立
という仕組みに変更します。
先取り貯金だけでも、
30,000円×12か月=360,000円
です。
さらに固定費や変動費の削減分を合わせれば、家計に余裕を作りやすくなります。
もちろん、これは一例です。
家庭によって収入・住宅費・子どもの人数・地域・教育方針などが違うため、同じ金額を目標にする必要はありません。
今日からできる「家計簿改善チェックリスト」
今日、全部やる必要はありません。
まずは次の5つから1つだけ取り組んでみましょう。
- 過去3か月の家計簿を見返す
- 毎月の固定費を書き出す
- 使っていないサブスクを確認する
- 年間の特別費を書き出す
- 給料日に先取りする貯金額を決める
おすすめは、
「過去3か月の家計簿を見返す」
ことです。
家計簿を新しくつけ始めるより、すでにある家計簿を分析したほうが早く改善点を見つけられます。
家計簿は「節約のため」ではなく「家族の未来のため」
家計簿をつけているのにお金が貯まらないと、
「自分はお金の管理が苦手なのかな」
と落ち込んでしまうことがあります。
でも、必要なのは家計簿をもっと細かくすることではありません。
大切なのは、
家計簿を「記録」で終わらせないこと。
そして、
貯金を「残ったらするもの」から「先に確保するもの」に変えること。
さらに、
毎月の支出だけでなく、年間の特別費や将来の教育費まで考えること
です。
家計管理は、いきなり完璧にする必要はありません。
月5,000円の貯金でも、固定費を1つ見直すだけでも大丈夫です。
小さな改善を積み重ねることで、家計は少しずつ変わっていきます。
「家計簿をつけているのに貯まらない」と感じたら、まずは今日、過去3か月の家計簿を開いてみてください。
そして、
「何に使ったか」ではなく「来月、何を変えるか」
を1つだけ決めてみましょう。
家計簿は、家族のお金を責めるためのものではありません。
家族が安心して暮らし、子どもの教育費や将来のお金を準備するための地図です。
無理なく続けられる家計管理から、一緒に始めていきましょう。

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